ABA小児リハを新潟病院でも始めました
新潟病院は「ABA家庭療育」を推進します。
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2022年12月19日
藤中秀彦 (国立病院機構新潟病院 小児科 臨床研究部長)
自閉スペクトラム症(ASD)のお子さまを持つ保護者のみなさま、療育はどのようにされていますでしょうか。藤中秀彦 (国立病院機構新潟病院 小児科 臨床研究部長)
病院などの医療機関でも、児童発達支援事業所でも、ご利用いただいてよいと思います。
療育がどのような形であっても、子どもさんが一番多く過ごすのは、ご家庭での時間です。
お子さんが健やかに成長できるように、ご家庭でも、生活の場面で、お母さま、お父さまがお子さまを療育していければ、それが一番良いと思います。
私たちはこのたび「小児ABAリハ」外来を開設しました。
療育でお子さまや親御さんとお会いできるのは、せいぜい月に1〜2時間という短い時間ですが、親御さんがご家庭でどのようにお子さまを教えていけばよいのか、一人一人に合わせて最も効果的な方法を提案させていただきたいと考えています。
ABA(応用行動分析)による早期集中行動介入は、子どもさんのIQ/DQをあげ、また適応行動を増やす最高のエビデンスのある方法で、欧米では週20時間以上の有資格者の家庭訪問による個別指導を公費負担で行うことが可能になっています。
もちろん、保護者の方がご家庭で週20時間の療育をしなければいけない、などと悩んだりする必要はありません。一日30分でも、継続していただければよいと考えます。
私たちがバックアップします。
私たちスタッフは、子どもさんを傷つけることのない「健全で正しいABA療育」のテクニックを学び、自信をもってみなさまにお届けする準備を完了いたしました。
全国的にも有名なABA早期療育のリーダーである、つみきの会の藤坂龍司代表、松井絵理子氏を定期的にお迎えし、一緒に個々のお子さまに合った療育方法を考えていく「オープンな療育チーム」を作りました。
3歳のお誕生日までに有意語がないASDのお子さまを持つ親御さん、あるいは、2歳でまだ診断はついていなくても、M-CHATなどの検査でASDを心配されているお子さまを持つ親御さん、どうぞ安心してご利用ください。
孤独に抱え込むことなく、私たちに何でもご相談ください。
お子さまが心身ともに健康に、すくすく伸びてくれることを心から願っております。
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