乳房撮影
当院におきまして乳癌の早期発見・治療を目的に、 デジタル乳房X線撮影装置を導入いたしました。 |
日本人女性の乳癌の実態 |
※国立がん研究センターがん対策情報センターより |
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乳癌は早期発見であるほど治癒率が高い病気。2センチ以下のしこりで、リンパ節への転移がない状態であれば約90%の人が10年生存している、つまりほぼ完治しているという結果が出ています。
また、癌が小さいうちに発見できれば、女性にとって大切な乳房を温存できます。早期発見につなげるためにもセルフチェックや定期検診を心がけましょう。
最新のトモシンセシス機能を備えた装置となっております。 |
Tomography(断層)とSynthesis(統一・合成)という意味の言葉を合わせた断層撮影技術です。通常のマンモグラフィ撮影(2D画像)では乳房の重なりなどで見えにくい箇所の診断精度が向上し、 トモシンセシス画像により、拡がり診断にも大変有効な機能です。
2D Tomo
日本人女性の乳房には、高濃度乳腺が多く、従来の2D画像では乳腺に隠れて見えなかった病変がスライスすることにより確認できるようになります。
腫瘤の辺縁やスピキュラなどの確認も容易になります。
X線管が−25°〜+25°の50°を動きながら25回の低線量撮影を行い、25枚の画像とraw dataを取得していきます。
まず通常の撮影と同じように圧迫し、撮影を行います。続けて、そのままの状態でトモシンセシスを撮影しますので、通常の撮影と同じ1回の圧迫で、通常の撮影+トモシンセシス撮影が可能です。トモシンセシス撮影のために、再度ポジショニングし、圧迫するという必要はありません。
取り込んだ25枚のデータから、乳房内の組織の位置を求め1mmごとに画像を作成します(4cmの乳房厚=40枚スライス画像)。そのため通常のマンモグラフィ撮影では見えにくいものや、乳腺の重なりなのか、腫瘍なのか判断が難しい場合等に、非常に有効です。
トモシンセシスでは約1.5倍の線量で撮影されます。
例えば2D=1.08mGy、Tomo=1.62mGyとなります。
ので、お気軽にご相談ください。また、当日は診察券や保険証をお持ちください。
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